「フレイル」ってご存知ですか?

2020.9.26福祉コラム

突然ですが、皆さんは「フレイル」ってご存知ですか?

 

これは日本老年医学会が2014年に提唱した概念で「Frailty」=虚弱という言葉の日本語訳なのですが、

カンタンに言うと、健康な状態と、要介護状態との中間の状態のことを指します。

 

病気や怪我によって、ある日突然、介護状態になるケースもありますが、徐々に介護が必要な状態に進むケースも多いですよね。

 

この、徐々に介護が必要な状態に進んでいる状態をフレイルと呼び、この時期に適切な対策を取ることで介護状態になることを防ぐ効果があると言われています。

 

このフレイル、単に身体的なことを指すのではなく、大きく以下3つの概念があると言われています。

 

①身体的フレイル=身体機能の衰え

②精神・心理的フレイル=認知機能障害やうつなど

③社会的フレイル=独居・経済的困窮など

 

これらのフレイル期から適切な対策を取ることで、介護状態になるのを防ぐ、または遅らせることが重要と考えられています。

 

実は最近、特に問題と言われているのが③社会的フレイルで、これは特に男性に多いと言われています。

 

長い間ずっと働いていて、社会との繋がりもたくさんあったはずの方が、定年退職で仕事をしなくなって突然、社会との接点が無くなってしまう。

 

趣味も、旧友や地域との関わりも持たず、一生懸命働いて来た方にその傾向は強いようです。

 

そういった社会的フレイルを防ぐためにも、仕事以外の繋がりを持つことが大切かも知れません。

 

身体的フレイルや心理・精神的フレイルに比べると、社会的フレイルは日々の心がけ次第で防げるとも言われています。

 

また、最近ではこの社会的フレイルを防ぐための社会の取り組みも盛んになって来ました。

 

ぜひ元気な内、若い内から社会的な繋がりを意識して、社会的フレイルを予防しましょう♪

 

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