訪問介護事業者の倒産が過去最多に?

2024.1.12福祉コラム

少し前になりますが、2023年の訪問介護事業者の倒産が過去最多を更新したというニュースが出ていました。

「2023年の「訪問介護事業者」倒産が60件に急増  ヘルパー不足や物価高、競合で過去最多を更新」

参照←こちら


ニュースを要約すると、ポイントは以下の3つ。


・2023年の訪問介護事業者の倒産が12/15時点で60件を超え、これまで最多だった2019年の58件を超えた。

・倒産した会社の95%が資本金1千万円以下の中小零細、83%以上が従業員数10人以下。

・倒産の理由は「販売不振」(つまり利用者数の減少)。


当然ですが、人手不足が深刻と言われている介護業界にとって、1つでも介護事業者が減ることは人手不足に拍車をかける由々しき事態。

弊社も会社としては業績好調ではありますが、人手不足により利用者からの介護依頼をお断りしなければならないケースも多数あるので、事業者の減少がそれに拍車をかけるかも知れないという意味で、他人事ではありません。

また、倒産した会社のほとんどが中小零細企業というのも、「個人商店」が多い現在の介護業界の状況を表していると思います。

これからの介護業界は、事業者同士がパートナーシップを組んだり、合併するなどして、規模の拡大化を目指すことを通じて、業務効率化や採算性向上などのスケールメリットを追求していく時代にならざるを得ないな、と思わされたニュースでした。

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