2024年度の介護報酬、1.59%引き上げ

2023.12.23福祉コラム

政府は12/16に、2024年度の介護報酬を1.59%引き上げる方針を決めたようです。

 

 

「介護報酬、1.59%引き上げ プラス改定、他産業との格差残る」
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今回、介護業界では大幅な介護報酬引き上げが期待されていました。
その理由は大きく2つです。

1.人手不足が深刻から


介護業界の人手不足は周知の事実であり、すでに介護難民が発生しつつあることから、深刻な社会問題になっています。

それを解消するには、人手を増やすか、1人当たりの生産性を上げるかしかありません。
(よくある「ロボット導入すれば論」はいくつかの理由で現実的ではありませんが、今回は本旨ではないので触れません)

 

生産性の向上は私たち事業者単位でやるべきことなので、日々、社員が様々なアイデアを導入しながら努力していますが…

 

人手不足の解消には給与面をはじめとした待遇の改善が必要ですが、介護業界の給与の源泉である介護報酬は国が決める「公定価格」のため、私たちが勝手に変えられません。

 

また、もともと介護業界の給与は他業界よりも低いと言われいます。

 

そこで、今回の改定では人手が増えるような、大幅な改定を期待していたのですが…

「1.59%増で、本当に人手が増えると思った?」

と、厚労省の役人に居酒屋で聞いてみたいですね(笑)。


2.次の改定は3年後だから


今回の改定で大幅増を期待していたもう一つの理由は、次の改定が3年後だからです。

介護報酬の改定は、3年に一度と決まっています。

恐らく今から3年後には物価は今より3年分は上昇し、他業界の賃金も3年分は増えているでしょう。

ですから、介護業界では今回の改定に、「3年分の賃上げ」が可能なくらいの大幅な改定を期待していたというワケ。

ところが、今回の1.59%増は、1年分としても物足りないと言わざるを得ません。

そして、これが3年後まで続くことが決定…(涙)。


もちろん、現在の日本の財政状況の中、少しでも増やしてもらえるのはありがたいし、同じタイミングで改定される予定の医療報酬は0.88%増なので、それより増えるのもありがたいだと思っています。

(とはいえ、医師の平均年収は業種別で1位ですけどね…)
「【平均年収ランキング2023】職種別では「医師」が1位」

そう、とてもありがたいのですが、「深刻な人手不足」という社会問題の解決にはほとんど寄与しないでしょう。

介護業界の人手が足りなければ、介護を受けたくても受けられない「介護難民」が続出するでしょう(すでにその状況だと思いますが)。

そうすれば、家族の介護のために働けなくなる方も続出するでしょう。

それで、日本の経済力は維持できるのでしょうか。

岸田さんには今回かなり期待していたのですが、やっぱり、会社経営を他人の努力に依存するのはリスクが高いということを改めて痛感したので、今後はとにかく自社にできる努力だけで賃上げをしていこうと思います!

みてろよ厚労省!(笑)

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